プレシーズンの練習に参加するFWスターリング(右)【写真:Getty Images】
リバプールに所属するイングランド代表のFWラヒーム・スターリング(20)は、東南アジアとオーストラリアへの遠征に帯同することを拒否したと報じられるなか、チーム練習を欠席した。
英紙『デイリー・メール』によれば、スターリングは水曜の朝にクラブに電話で体調不良を訴え、練習参加を見送ったようだ。今週月曜にはブレンダン・ロジャース監督にプレシーズン・ツアーに帯同する意思がないと伝えたことが物議を醸した。
この一連の騒動は、スターリングの移籍問題と大きく関わっている。同選手は昨季のプレミアリーグで6位に終わったリバプールから、優勝争いとチャンピオンズリーグ出場が叶うクラブに移籍することを画策している。
しかし、獲得に名乗り出たマンチェスター・シティが4000万ポンド(74億円)のオファーを提示したものの、クラブは5000万ポンド(約96億円)を要求しているため、交渉は破談となっていた。なお。シティはスターリング獲得に5000万ポンドを支払うつもりはないとしている。
2017年6月まで契約を残すスターリングは、リバプールの年俸アップのオファーを拒否したあと、クラブの許可なしにメディアの前で移籍願望を公言したり、水タバコを吸っている画像が出回ったりと、度重なる問題行動が非難の対象となっていた。
また、スターリングはロジャース監督がメディアの前で契約延長に自信があると話したことに不快感を示しており、さらにはクラブ行事でファンから罵声を受けたことも退団の理由だとほのめかしている。
リバプールは12日から始まるアジアツアーの前までに解決の糸口を見つけることはできるだろうか。
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