富澤清太郎【写真:Getty Images】
横浜F・マリノスは8日、MF富澤清太郎のジェフユナイテッド市原・千葉移籍を発表した。明日より新天地でのトレーニングに合流するため、11日のJ1・2ndステージ開幕戦には出場しない。
横浜市生まれでサポーターからは“日吉のヒーロー”と親しまれた富澤は、2012年から横浜FMで活躍。翌年は不動のボランチとして天皇杯優勝に大きく貢献した。しかし、昨季から度重なる負傷で徐々に出場機会が減少し、今季は喜田拓也の台頭もあって11試合の出場にとどまっていた。
移籍に際し富澤は横浜FMの公式HP上でコメントを発表し、「クラブがさらなる進化を求め次なるステージへと進んでいくのと同じように、僕自身のこれから先のサッカー人生を考えた中で、もっともっと上を目指したいという、常に自分自身の根底にある気持ちと向き合い、そしてとことん悩み抜いた結果、今回の決断に至りました」と移籍の経緯を説明。
さらに「日吉出身でヴェルディ育ちの僕にとって、F・マリノスはライバルであり、また憧れでした。そのユニフォームを着てピッチに立つということは本当に誇り高く幸せな事でした」と、地元クラブでのプレーすることへの想いを語った。
富澤にとって7月8日は自身の誕生日でもある。33歳を迎えたその日に移籍を発表したことは、大きな意味があったようだ。「今日で33歳になった僕自身の新たな挑戦です。常に向上心を忘れず、自分に挑戦し続けたいと思います」と決意を述べている。
サポーターへの感謝とともに旅立つ富澤は、11日のモンテディオ山形戦前にサポーターの前で挨拶をし、3年半過ごしたチームに別れを告げる予定となっている。
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