大会MVP受賞を拒否したリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
コパ・アメリカ2015の大会最優秀選手賞(MVP)が異例の空席となっていたことが明らかとなった。5日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』を含む複数のメディアが報じている。
同紙によれば、当初は大会MVPはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの受賞が決まっていたが、決勝で敗れた同選手は試合後に受賞を辞退。運営側は代替案を用意していなかったため、その場で空席になることが決定したという。
カタール『バイン・スポーツ』は、実際に運営スタッフが表彰式の準備でMVPトロフィーを引き下げる瞬間の映像を捉えている。
異例ともいえるメッシのMVP受賞辞退だが、今回の決断は2014年ワールドカップを受けてのものだとみられている。同選手はブラジルW杯でも準優勝ながら大会MVPを受賞。しかしながら、その後国際サッカー連盟(FIFA)ゼップ・ブラッター会長が「選考に驚いた」と発言するなど、受賞の是非が議論を呼んでいた。
なお、メッシは今大会の初戦パラグアイ戦でも2-2と引き分けたことでマン・オブ・ザ・マッチ受賞を辞退しており、その際にはパラグアイのFWネルソン・バルデスが代わりに受賞している。
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