9.欧州の大会で味わった屈辱
プレミア勢は早々に欧州の舞台から姿を消した【写真:Getty Images】
2014/15シーズンのヨーロッパでの舞台は、プレミアリーグのクラブにとっては苦難の1年となった。
チャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメントに進出したのは3クラブ。チェルシーはアウェイでの1stレグを1-1で終えるも、ホームで行われた2ndレグで延長戦の末にアウェイゴール差でベスト16で敗退。
アーセナルは格下と思われていたモナコに不覚を取り、ホームでの1stレグを1-3で落とした。アウェイでは2-0で勝利し、意地を見せるもホームでの敗戦を取り戻すには不十分だった。
2つのロンドンのクラブが敗退し、最後の砦となったシティはバルセロナ相手に2戦連続で完敗。リバプールは本命と言われながらもスイスのバーゼルの前に屈し、グループリーグ突破すら叶わなかった。
また、ヨーロッパリーグ(EL)ではCLでグループリーグを敗退したリバプール、グループリーグを勝ち進んだトッテナムが勝トーナメント1回戦で敗退、頼みの綱だったエバートンはベスト16で姿を消した。
こうしてプレミア勢はCLでは2年ぶり、CLとELを合わせると20年ぶりとなるベスト16全滅という屈辱を味わった。この凋落から抜け出さない限り、2017/18シーズンに欧州のコンペティションに参加する枠が減らされてしまうことを危惧することになる。
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