5.パーデューが指揮を執った2クラブが歩んだ正反対の道のり
ニューカッスルとクリスタルパレスで指揮を執ったアラン・パーデュー監督【写真:Getty Images】
ニューカッスルは、2014年最後の試合となった12月29日のエバートン戦(3-2で勝利)を最後にアラン・パーデュー監督に別れを告げた。
この時、“マグパイズ”(ニューカッスルの愛称、カササギの意)は7勝6分7敗の10位。シーズン初勝利を挙げるのに8試合を要したが、この試合を含めて5連勝でスタートダッシュを取り返し、さらには首位チェルシーにも勝利した。
だが、第17節サンダーランドとのタイン・ウェア・ダービーに敗れると、パーデュー解任説が流れ始めた。そして、ニューカッスルは後任としてジョン・カーバーにチームを託し、パーデューはクリスタルパレスに新天地を求めた。
するとこの2チームは見事なまでに正反対の道を辿ることになる。カーバーが指揮を執った試合は3勝4分12敗。途中8連敗を喫し、最終節で辛うじてプレミアリーグ残留を決める悲惨なシーズンを送ることになった。
一方、パーデューを招き入れたクリスタルパレスは、3勝8分9敗の降格圏から10勝1分7敗と躍進。パーデューは順位を12位まで押し上げた。ニューカッスルはパレスの大進撃をどう見ていたのだろうか。
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