オウンゴールを決めてしまったラウラ・バセット【写真:Getty Images】
カナダ女子ワールドカップ準決勝なでしこジャパン対イングランド代表の一戦で、決勝ゴールとなるオウンゴール(OG)を決めてしまったDFラウラ・バセット。同選手の母親であるマリー・バセットさんが現在の心境を伝えた。英紙『ガーディアン』が報じている。
バセットは後半アディショナルタイムにMF川澄奈穂美のクロスのインターセプトを試みると、クリアしたボールがループ気味の軌道を描きクロスバーに直撃してゴールに入った。同選手はピッチに崩れ落ち、号泣した姿が映し出された。
それでもマリーさんは「娘は立ち直るわ」と力強く語った。
「彼女は家族やチームメイトとともに、フットボールのキャリアにとって偉大な瞬間を過ごしていた。この困難を通過して、乗り越えるはずよ」
「私たちはラウラのリアクションを、日本代表選手たちのリアクションを見つめた。彼女は泣いていたわね。よいものではなかったわ。決して」
マリーさんはバセットが立ち直ることを確信しているが、その根拠に指揮官の偉大さを挙げている。マーク・サンプソン監督について「彼は素晴らしい」と絶賛した。
「ラウラは決して素晴らしい瞬間を過ごしたとはいえなかったけれど、私はマークが、そして(バセットの兄弟である)ダニエルがいて幸せだった。だから、彼女が大丈夫だろうってわかっていたわ」
同指揮官は試合直後に「今は泣いていい。選手たちはピッチに全てを置いてきた」とバセットをかばう言葉を述べている。
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