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代表 9年前

『事実上の決勝戦?』で敗戦も…フランスで注目度高まる女子W杯。国内リーグの成長が代表強化に

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

熊谷もプレー。欧州屈指の強豪リヨン

『事実上の決勝戦?』で敗戦も…フランスで注目度高まる女子W杯。国内リーグの成長が代表強化に
フランス代表では主将を務める長身のCBルナールもリヨンに所属している【写真:Getty Images】

 日本とは、2012年ロンドン五輪の準決勝で対戦している。大儀見と阪口が点をとって2-0と日本がリードしたが、後半攻め込まれ、相手のMFブッサグリアがPKを外さなかったら同点に追いつかれていたという、日本にとっては厳しい展開での辛勝だった(2-1)。

 今年3月のアルガルベカップでは日本が1-3で敗れていることもあって、フランス代表には強豪チームの印象を持っている人も多いことだろう。

 しかし意外にも歴史は浅く、ワールドカップには今回が3度目の出場。オリンピックは2012年のロンドン大会がなんと初出場。欧州選手権は1997年大会から連続して出場しているが、2009、2013年大会のベスト8が最高位といまだメジャー大会では無冠。ここ数年で力をつけてきたばかりの新興国だ。

 フランス女子代表の発展に貢献したのは、紛れもなくリヨン。2004年に、それまでFCリヨンというクラブで活動していた女子チームを、オリンピック・リヨンの女子部として吸収すると(その後FCリヨンは独立して現在は別クラブとして活動している)、補強に力を注いで国内外から優秀な若手が集められた。

 今季41得点をあげた主砲、スウェーデン代表のFWシェリンを筆頭に、フランス代表では主将を務める長身のCBルナール、女ジダンの異名をとった『10番』ネシブ、さらにアビリー、トミス、アンリーら現在の主力はみな2006-2008年の間に入団した選手たちだ。

 彼女らの活躍で、リヨンは2006-07シーズンに優勝すると、先日終わったばかりの2014-15シーズンで9連覇を達成。2010年3月から2014年1月まで87戦連続無敗という壮大な記録をもち、ここ最近の4シーズンはカップ戦にも勝ってダブル優勝を成し遂げている。

 さらに2011、2012年はチャンピオンズリーグにも優勝して欧州の頂点をも極めた。なでしこジャパンのセンターバック、熊谷紗季もレギュラーとして活躍している。

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