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『事実上の決勝戦?』で敗戦も…フランスで注目度高まる女子W杯。国内リーグの成長が代表強化に

なでしこジャパンは4強入りを決め、日に日に関心が高まる女子W杯。女子サッカーの勢いは日本のみならず、フランスでも高まっている。国内リーグの成長とともに代表も着実に強化される好循環が生まれている。

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

ドイツとの準々決勝当日、レキップ紙の表紙を飾る

『事実上の決勝戦?』で敗戦も…フランスで注目度高まる女子W杯。国内リーグの成長が代表強化に
フランス女子代表【写真:Getty Images】

 カナダで開催中の女子ワールドカップ。フランス女子代表は準々決勝でドイツ代表にPK戦の末、惜敗。悲願のセミファイナル進出はならず、すでにカナダを後にした。

 試合を重ねるごとに国内での関心も高まっていて、テレビの視聴率も初戦のイングランド戦の7.3%に始まり、コロンビア戦では2ケタの大台に乗って10%、グループ勝ち抜け順位を決定するメキシコ戦では13.4%。そして、8強入りがかかった韓国戦では、ピーク時380万人の視聴者数を記録し、この放送局(M6傘下のW9)の歴代最高視聴率をマークしたほどだった。

 ほんの5~6年前はまったくメディアにも取り上げられず、なんとか注目を集めようと、(女子アスリートの宣伝といえばお馴染みの)代表選手によるヌードポスターを作成したり、元フランス代表のクリスティアン・カランブーの元妻、アドリアーナをキャラクターに担ぎだしてキャンペーンを展開していた。

 フランスサッカー連盟があの手この手で注目度アップを図ってはみるものの成果は上がらずという状況だったから、ドイツ戦当日の朝にレキップ紙の表紙を飾ったなどというのは、当時からしてみれば信じられない変化だ。

 きっかけは、前回2011年大会。そこで4位という好成績を収めたあたりから、次第にメディアにも取り上げられるようになった。

 女子サッカーネタを専門に扱うサイトもいくつか新設されて、ふだんのリーグ戦の情報も載るようになったし、パリ・サンジェルマンの試合でよく顔を合わせる取材仲間の中にも、女子サッカーも掛け持ちする記者が増えた。

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