スタジアムで自国代表を応援するナイジェリアサポーター【写真:Getty Images】
アフリカ・ナイジェリアから信じられないエピソードが伝えられている。28日、アルゼンチン紙『オレ』が報じた。
アルゼンチン人のエンジニアであるサンティアゴ・ロペス・メネンデス氏は「(リオネル・)メッシが僕の命を救ったんだ」と話す。
同氏はナイジェリアで誘拐に遭ってしまった。誘拐犯は英語を話すことができず、メネンデス氏は自身がアルゼンチン出身であることを伝えようとしたところ、誘拐犯たちはアメリカ出身だと勘違いし暴力的になってしまった。
そこでメネンデス氏は「メッシ!メッシ!メッシ!」とアルゼンチン代表FWの名前を叫び続けたという。すると、誘拐犯たちは彼がアメリカ出身ではないことを理解し、最悪の事態を避けることができたそうだ。信じられないエピソードだが、これは真実の話である。
ナイジェリアではイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」によるテロが問題となっている。先日も2つの村が武装集団によって襲われ、村人40人以上が死亡した。一方で、ナイジェリア軍による鎮圧活動によって2011年以降に拘束されたボコ・ハラムメンバーが7000人以上死亡していたという調査結果も発表されている。なお、今回の誘拐犯がボコ・ハラムのメンバーだったかどうかは分かっていない。
不運にも国際紛争に巻き込まれてしまったメネンデス氏だったが、彼の命を助けたのは“世界一有名なサッカー選手”だった。
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