マンチェスターUに所属するFWウィルソン【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドは夏の移籍で下部組織出身の若手選手を放出するかもしれない。
ユナイテッドは昨夏、大金を投じてアルゼンチン代表のMFアンヘル・ディ・マリアとコロンビア代表のFWラダメル・ファルカオ(シーズン終了後モナコへ復帰)を補強したものの、両選手はチームに馴染めず期待通りの成績を収めることができなかった。そのため、今夏も豊富な資金力を運用し、新戦力を迎える準備を進めている。
英紙『デイリー・スター』によれば、エバートンはユナイテッドが過剰戦力を抱えることを見越し、U-20イングランド代表のFWジェームズ・ウィルソンを期限付き移籍で獲得したい意向があるようだ。しかし、ユナイテッドのルイ・ファン・ハール監督は、オランダ代表のFWロビン・ファン・ペルシの去就が未だ不透明なため、新しい選手を補強するまではウィルソンの放出を持ち越したい意思があることが報じられている。同選手は今季、主に途中交代からリーグ戦13試合に出場し、1ゴールを決めていた。
また、英紙『リバプール・エコー』によると、エバートンを率いるロベルト・マルティネス監督は、ウィルソンに加えてベルギー代表のMFアドナン・ヤヌザイも期限付き移籍で狙っていると伝えられている。20歳のサイドアタッカーは今季のリーグ戦で18試合に出場したが無得点に終わっていた。
エバートンは今季、薄い選手層が崇って国内リーグとヨーロッパリーグの二足の草鞋を履きこなせなかった。そのため、ユナイテッドからイングランド代表のMFトム・クレバリー、バルセロナからスペイン代表のジェラール・デウロフェウを獲得し、有望な若手選手を集めて再建を図ろうとしている。
なお、ユナイテッドはすでにオランダ代表のFWメンフィス・デパイを獲得し、国内外の大物ストライカーにも熱視線を送っている。ユース時代からクラブに所属する有望選手たちは活躍の場を移すことを強いられそうだ。
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