2ステージ制による観客動員の変化は?【写真:Getty Images】
J1は27日、今季から導入された2ステージ制の1stステージが終了。全17節を消化して、浦和レッズが12勝5分けの勝ち点41で無敗優勝を遂げた。
浦和にとっては、07年のACL以来8年ぶりのタイトルだけに、選手やサポーターには歓喜の輪が広がったが、優勝セレモニーに登場した村井満チェアマンにスタンドからブーイングが浴びせられるなど、2ステージ制に対する否定的な意見は今も残っている。
とはいえ、2ステージ制による効果の有無を冷静に判断することも必要だろう。最も経済効果が分かりやすい観客動員数を昨季と比較してみると、
2014シーズン(全34節) 平均観客動員数 約1万7240人
2015シーズン1stステージ(全17節) 平均観客動員数 約1万7830人
上記のように、約590人アップという結果となった。ただ、昨季は浦和が第4節の清水戦で無観客試合という処分を下されたため、若干低めとなっている。それでも、その第4節浦和対清水の0人を除いた平均動員数でも約1万7363人となるため、やはり今季1stステージは昨季を上回った。
また、昨シーズンの前半17節の平均観客動員数も1万7302人と、やはり今季が上。特に、浦和は昨季の平均動員数が3万5516人(第4節を除くと3万7736人)だったのに対して、今季1stステージは4万777人と、およそ5261人アップという結果となった。仮に今シーズン平均4万人超となれば、09年以来となる。
さらに、浦和の1stステージ優勝決定のニュースは、タイトル決定というだけあって大きな見出しで報じられた。そういった点から見ても、1stステージに関しては、まずまずの成功だったと言える。
とはいえ、これも初年度だからこそプラスに傾いたとも考えられる。Jリーグは、7月11日から始まる2ndステージ、さらには来季以降も右肩上がりを続けるための努力を怠ってはならないだろう。
【了】