前田遼一【写真:ダン・オロウィッツ】
明治安田生命J1リーグ1stステージ最終節が27日に行われ、FC東京は清水エスパルスに3-2で勝利した。
この日まで、前田遼一はなかなか結果を残せなかった。リーグ戦12試合1得点は、期待を裏切るものだった。しかし、この清水戦では2ゴールを奪いチームの勝利に貢献。ストライカーの本領発揮だった。
4万人以上が詰め掛けた味スタでのゴールについて、前田は「いつも応援してもらっているので、早く応えたいなという気持ちがあった。勝利に貢献できたのが一番」と喜びを口にした。
これでJ1通算140得点とし、三浦知良を抜いた。「光栄なことですけど、やっぱり中山さんのところまで行きたい」と、前田はジュビロ磐田時代の大先輩である中山雅史氏の157得点を見据えていた。
武藤嘉紀が活躍の場をドイツへと求める。「上からじゃないですけど、いいフォワードだなと。そういう選手とプレーできて良かった」と前田は青赤の背番号14を称賛する。
一人で10ゴールを挙げたエースの退団はFC東京にとっては痛手だが、「よっちがいなくなって弱くなったと言われるのも嫌なので頑張っていきたい」と、前田は点取り屋としてチームを牽引する意思を示した。
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