2得点で勝利に大きく貢献した武藤雄樹【写真:Getty Images】
【浦和レッズ 5-2 アルビレックス新潟 J1・1stステージ最終節】
明治安田生命J1リーグ1stステージ最終節が27日に各地で行われ、前節ステージ優勝を決めている浦和レッズはホームでアルビレックス新潟と対戦した。
この試合に負けなければ史上初の無敗優勝が決まる浦和は21分、梅崎司がコルテースに倒されて得たPKを興梠慎三が決めて先制に成功する。
前節最下位を脱出した新潟も首位相手に勝ち点をもぎ取って勢いをつけたいところだが、次のゴールも浦和に生まれた。35分、阿部勇樹のミドルシュートがクロスバーを叩き、跳ね返りを武藤雄樹がダイレクトボレーで押し込んだ。
立ち上がりこそ新潟にチャンスを作られた浦和だが、いつも通りしっかりと自分たちのペースを取り戻し、2点リードで前半を終えた。
一矢報いたい新潟は後半開始から古巣対戦の田中達也を下げて山本康裕を投入して流れを変えようとする。しかし、浦和の勢いは止まらなかった。50分に興梠のシュートがポストに2度跳ね返り、そこに再び武藤が詰めて3点目を奪った。
こうなると浦和は止まらない。57分、中盤の高い位置で新潟の緩慢なボールキープを見逃さなかった阿部が猛烈なプレスでボールを攫うと、拾った柏木陽介がラストパス。そしてエリア内に侵入してフリーでボールを受けた興梠が流し込んでリードを4点に広げた。
抜群の嗅覚を発揮した絶好調の武藤と、貫禄のプレーで新潟守備陣を圧倒する興梠がそれぞれ2得点。前者がシーズン8点目、後者は7点目を挙げている。
勝利が絶望的になってきた新潟だが、諦めない姿勢を見せる。67分、エリア内まで駆け上がってきた加藤大を守備に戻った関根貴大が手で押し倒してしまい、新潟にPKが与えられる。それをラファエル・シルバがGK西川周作の逆を突いて決め、1点を返した。
不本意な形で1点を失った浦和は、1点を返した新潟にいくつかチャンスを作られてしまう。それでも77分、柏木のFKに那須大亮がドンピシャのヘディングで合わせて5点目。再びリードを4点に戻した。
だが、新潟も粘りを見せる。81分、オフサイドぎりぎりで飛び出した指宿洋史が左からの浮き球パスを絶妙なコントロールで流し込み今季初ゴールをゲット。3点差に迫る。
終盤はよりオープンな展開になったが、浦和がしっかりと締めて試合終了。これにより、浦和は史上初の無敗ステージ優勝を決めた。17試合無敗はJ1歴代2位タイの記録となっている。
小休止を挟んで来月11日から始まる2ndステージ。浦和の初戦はアウェイでの松本山雅だ。18試合目も負けることなく、21戦無敗の宿敵・大宮アルディージャに迫ることができるだろうか。
【得点者】
21分 1-0 興梠慎三(浦和)
35分 2-0 武藤雄樹(浦和)
50分 3-0 武藤雄樹(浦和)
57分 4-0 興梠慎三(浦和)
68分 4-1 ラファエル・シルバ(新潟)
77分 5-1 那須大亮(浦和)
81分 5-2 指宿洋史(新潟)
【了】