2大会連続の4強入りは確定のアジア勢
重要なのは将来を案ずるよりも現在に焦点を当てることである。日本が4連勝したことと決勝までの対戦カードに恵まれたことはポジティブに捉えるべきであろう。
アジアの男子サッカーは昨年ブラジルで12試合未勝利の惨敗を喫した。前回王者のなでしこジャパン含むAFCの女子チームは、3ヶ国が準々決勝に進出し、その地域に威厳をもたらしている。
女子W杯創成期の1995年に準決勝入りを果たした中国は、1999年に米国代表に惜しくもPK戦で敗れたものの、準優勝に終わった。
日本の次の対戦相手であるオーストラリア代表は、今大会のグループステージで米国、スウェーデン、ナイジェリアが入る最もタフな組み合わせに入りながらも予選突破し、決勝トーナメントではブラジルを打ち負かした。
今大会でもアジア勢は少なくとも1チームが準決勝に進むことが決まっており、これは2大会連続の偉業だ。女子サッカーの存在が認知され始めていることは、この地域のスポーツ発展にとって非常に意義のあることである。
もしアジアが女子サッカーの高い階層を狙い続けるのであれば、継続的な進歩は重要だ。実際、歴史の長いサッカー大国がその指定席を脅かそうと徐々に力を入れ始めている。
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