スピードをいかしたドリブルが持ち味
──それはずいぶん長いですね。何か飽きさせない工夫などがあったんですか?
1対1で負けたらでんぐり返しとかちょっとした罰ゲームはありましたね。私はその罰ゲームを受けるのがとにかく嫌で、何が何でも勝ちたかったのを覚えています。男子に負けたくないっていうのもあったから一生懸命にやって、ちょっとズルしてでも勝つみたいな(笑)。
──休みの日にも家でボールを蹴ったりしていたんですか?
お兄ちゃんや近所の友達と、リフティングをしたり、壁当てをしたりしていました。学校では、昼休みにも男子とサッカーをしてましたね。運動神経がよさそうな女子も誘って。すごく楽しかった記憶があります。
──岩渕選手のような切れ味鋭いドリブルをするには、どんなことに気をつけてプレーしたらいいですか?
ドリブルをするときに一番気をつけていることは“スピード”です。私はそんなにテクニックがないほうなので、相手に向かっていくときにはスピードを落とさないようにボールを運ぶことを第一に考えていますし、あまりスピードが出せないときには勝負しないこともあります。自分の特徴を考えると、スピードを取ったら何も残らないんじゃないかな。
──スピードの他に何か気をつけていることはありますか?
間合いとかボールの置き場所も、最近は特に意識するようにしています。チームメイトの大野忍さんからは「なるべく前を向いて、ちょっとでも相手が離れたらボールを体の真ん中に置く」っていうアドバイスをもらいました。真ん中の位置にボールを置いてドリブルしたら、どっちの方向にも抜いていけるので。