MLSのシアトル・サウンダーズに所属するアメリカ代表FWクリント・デンプシーが、長期出場停止を科せられたとアメリカ合衆国サッカー連盟が発表した。

　16日に行われた米オープン杯のポートランド・ティンバース戦で退場者を出していたシアトルは、延長後半で味方選手が相手選手への肘打ちでレッドカードをされ、2人目の退場処分を言い渡される事態に。これに激怒したデンプシーが主審の記録用紙を破り捨て、一発退場を命じられていた。

　すでにリーグ戦3試合の出場停止が決定しているデンプシーは主審へ謝罪をしたようだが、懲罰は軽いものではないようだ。同連盟は大会への最短2年間または最長6試合の出場停止処分を下している。

　同大会に参加するMLSのチームは決勝まで5試合を要する。そのため、6試合の出場停止が科せられた場合、仮に毎年1回戦で敗退すると最長6年間出場することができなくなる。

　これを受け、アメリカ代表のユルゲン・クリンスマン監督は、「まだ私はヨーロッパにいたので、インターネットで見た。誰もこのようなシーンは見たくないだろう。これは彼の落ち度だったが、起こり得ることだ。彼が来週の代表キャンプに来た時、一緒にコーヒーを飲んでこの事件について話したいと思う」と語った。

　かつてはプレミアリーグのフルハムやトッテナムでもプレーしたデンプシー。今回の事件の代償は、大きなものとなりそうだ。

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