ベンテケ獲得は困難か。代役は…?
照準を絞るべきは純粋なストライカー。昨季にしても、ボール支配率やチャンスの数では対戦相手を上回る試合が多かったのだ。早々に決まったイングス獲得は得点数増の一助にはなるだろう。
オフ・ザ・ボールでの動きも良い22歳は、降格したバーンリーの前線でさえ昨季プレミアで11得点を挙げている。しかし、サポート陣が充実している環境に移ったとはいえ、チームが欲する年間計25得点前後のFWとしての姿は想像し難い。
アストン・ヴィラで実積を持つベンテケの獲得は、現契約解除を可能にする3250万ポンド(約65億円)の移籍金規模が、リバプール側が妥当と考える2000万ポンド(約40億円)台を遥かに越えている点がネックとされる。
その点、前述のフィルミーノと同じく開催中のコパ・アメリカでスカウト陣の目を引いているバッカやロンドンは、それぞれスペインのセビージャとロシアのゼニトでの実積がある上、ベンテケ獲得予算で購入できる即戦力だ。
【次ページ】シーズンの鍵を握る今夏のパフォーマンス