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代表 9年前

“夜明け前の野心”が躍動したが――。危うさの消えないU-21独代表。88年以来の五輪出場なるか

チェコで行われているU-21欧州選手権。セルビアとの初戦を1-1のドローで終えたドイツだが、デンマークと対戦した第2戦では、すでにブンデスリーガで主力としてプレーしている面々に加えて新たな芽が光った。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

コンディションを重視して先発陣を刷新

“夜明け前の野心”が躍動したが――。危うさの消えないU-21独代表。88年以来の五輪出場なるか
主将のフォラントがデンマークを振り切った【写真:Getty Images】

 主将のフォラントがデンマークを振り切った。2015年6月20日、U-21欧州選手権グループAの第2試合が行われ、2位ドイツ代表は1位デンマーク代表と対戦した。

 初戦のセルビア代表戦を散々なパフォーマンスで1-1のドローに終えたドイツ代表は、数名の先発メンバーを入れ替えてデンマーク代表戦に臨んだ。

 初戦で77分から投入され鋭い突破を見せたビッテンコートを右SHに起用する。ボランチにはライトナーに代えてキミッヒ、そしてワントップにフォラントを据えた。コンディションを重視して先発陣を刷新する。

 セルビア代表戦に続いて、ドイツ代表はたどたどしさを引きずった。7分に左SBシュルツの曖昧な処理から、最後はクンドセンにミドルを打たれ、14分にはポウルセンに簡単に裏に抜け出されて、シュートを打たれてしまう。

 しかしユネス、ビッテンコートの両SHのサイドアタックで徐々に攻撃のリズムを掴むと31分、ジャンのラストパスに抜け出したフォラントが先制弾を流し込む。1-0。

 キミッヒは「初戦は本当に良くなかった。だけど今では僕たちは安定して、多くのことを良くやった」とデンマーク代表戦を振り返る。48分にはフォラントが直接FKを決めた。53分にはユネスが左サイドをえぐって、ギンターがヘッドで3点目をねじ込む。ドイツ代表はデンマーク代表に3-0で勝利し、グループAの首位に躍り出た。

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