ヤスパー・シレッセン【写真:Getty Images】
レアル・マドリー移籍が噂されるダビド・デ・ヘアの後釜として、マンチェスター・ユナイテッドの補強候補に挙げられているアヤックスの守護神ヤスパー・シレッセン。
ルイス・ファン・ハール監督のオランダ代表時代の教え子で、恩師から高い評価を受けている。そのうえアヤックスが自分を引き止めるのは難しいと考えているようだ。21日の英紙『ミラー』が伝えた。
「もし僕が移籍を計画していたら、2018年までの新契約にはサインしないだろう。2016年夏までで契約が切れるのなら、いまが移籍するには最高のタイミングだ」と、新たな挑戦に前向きな姿勢を見せている。
だが、シレッセンは「フランク・デ・ブール監督が移籍に関する問い合わせを受けたとき、反応は明らかだろう。彼は阻止したがる」とクラブの立場もある程度理解しているようだ。
若くしてオランダの未来を背負うと期待され、ケネス・フェルメールら名手とのポジション争いを制して今の立場を獲得。ブラジルW杯ではオランダの正守護神として活躍した。
しかし、シレッセンは自分が注目されることをあまりよく思っていない。「ブラジルW杯以来、僕の世界全てが変わってしまった」とプレッシャーに弱気な一面も見せている。
そして「僕はこれ以上どこも出歩きたくないんだ。写真を撮ってくれ、サインしてくれという声なくしてレストランにすら座れない」と、スター選手ゆえの難しさを実感している。
26歳になったシレッセンには2000万ポンド(約39億円)ほどの値札がついていると見られている。育ててもらったクラブにお金を残して新天地へと旅立つのか、それとも安住の地でプレーを続けるのか。
ユナイテッドはデ・ヘア以外にもトッテナムのウーゴ・ロリスや、アトレティコ・マドリーのヤン・オブラクなどに関心を示しており、彼らの動きもオランダ代表守護神の未来を左右することになる。
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