目標を達成しようと努力するだけで人は成長する
目標を立てて、その目標を達成できたとき、私は喜びを感じる。その目標を達成しようと努力するだけで、人は成長することができる。
しかし、他人から与えられた目標を達成したときと、自分自身が定めた目標を達成したときとでは、その喜びの種類は少し違ってくるように感じる。
その目標が、自分が心から達成したいと思えるものでなければ、結局は自分の本当の喜びにはならないのではないだろうか。
私は、自分からやりたいといってサッカーを始めたわけではなかった。小学生のときになんとなく始めて、親に「やるからには高いレベルを目指せ」と言われたので、「それを目指さなくてはいけないんだ」という思いで必死にがんばっていたところがあった。
高いレベルを目指すために、「日本代表になりたい」「アメリカに行って、プロサッカー選手になりたい」という目標を立てたりもした。
しかし、今考えるとそれは、親から言われた「高いレベル」の中で、自分なりに考えた一番上を目標にしたにすぎなかったのだ。
私が一つひとつ目標を達成することで、親は喜んでくれた。親を喜ばせることが、自分の使命だと考えていたところも少しある。もちろん、サッカーは嫌いではなかったし、好きな気持ちはもちろんあった。ただ、サッカーを心の底から楽しめていなかった。
だから、正直に言うと、設定した目標を達成しても、心の底から「ハッピーだ!」とは思えていなかったのかもしれない。