■新監督のもとでのアピールが必要な本田
本田は新監督にアピールを続ける1年となる【写真：Getty Images】
気になる本田についてだが、前監督のもとで見せていた戦術理解の高さと攻守両面での貢献を見せることが出来れば、ミハイロビッチからも一定の評価は受けることだろう。前述の通り、彼自身もそういった規律の高さを重んじるタイプである。
ただ、要求は非常にシビアだ。ある程度チャンスは与えるが、結果が出せないとなるとプロとして決然と見切る。カターニア時代、ゴールの出なかった森本貴幸をスタメンの座から落として、マキシ・ロペスを重用。チームの成績が落ち着いてきた終盤戦でもチャンスは与えられなかったため、森本はシーズン後に移籍も検討した（その後ミハイロビッチが退任したので残留）。
本田もノーゴールが続くなら、スタメンを守り続けることは難しくなるかもしれない。メディアの報道通りチームが4-3-1-2のシステムを取るなら、トップ下として言い訳無用のポジション争いが待つことになる。
「来年から本当の意味でレギュラー争いが始まるんじゃないかなと思っている」と危機感をあらわにしていた彼にとって、また厳しい挑戦の時が始まる。
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