辛うじて引き分けに。優勝候補の姿を取り戻せるか
ドイツにとっては厳しい大会の船出となってしまった【写真：Getty Images】
フルベシュが「実際にはドイツは後半からこのトーナメントに突入した」と言うように、後半に入るとドイツ代表は徐々に安定感が増してくる。しかし68分にギュンターが2枚目のイエローカードを受けて退場になると、劣勢とまではいかなくとも試合を優勢に進めることは難しくなった。
85分には、ビッテンコートが左サイドを突破して折り返したが、フォラントのシュートはDFに防がれてしまう。ドイツ代表はU-21欧州選手権の初戦を1-1でセルビア代表と引き分けた
。
ドイツ代表主将のフォラントは次のように試合を振り返っている。
「試合に勝つことは出来なかったが、負けた訳でもない。このようなトーナメントでは、まず落ち着く必要がある。僕たちは試合の前に自分たちがどこに立っているのか分からなかった」
自分たちを見失っていたところにセルビア代表の急襲を受けたドイツ代表だが、1-1のドローで踏み止まった。散々な試合内容だったが、敗けなかったこと、勝ち点1を拾えたことを良しとすべきなのか。U-21とは言え、欧州選手権であることに変わりはない。簡単な試合は一つもないと言うことだろう。
ドイツ代表は、中2日で20日にデンマーク代表戦を迎える。監督フルベシュは「デンマーク戦では、今夜セルビアに対する後半戦で見せたようなスタートを最初から切る必要がある」と言う。
早々に修羅場を潜った若きドイツ代表は、「優勝候補」としての姿を取り戻すことが出来るだろうか。
【了】
