現役引退を示唆したアレッサンドロ・ピエロ【写真:Getty Images】
ユベントスで長くプレーし、近年はアジアへと活躍の場を移していた元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロが現役引退を示唆した。
休暇を利用してイタリアに帰っているデル・ピエロはミラノ市内で行われたイベントに参加し、「説得力のあるプロジェクトが見つからない場合、僕は辞める」と明かした。イタリアの複数メディアが伝えている。
昨年はインドで短期間開催されたインディアン・スーパーリーグのデリー・ディナモスでプレーし、その後「ヨーロッパの数クラブからオファーを受けていた」そうだが、それらはデル・ピエロの心を動かすものではなかったようだ。
「3年前にコーチングをやらないかと聞かれていたら、間違いなく断っていただろう。なぜなら違うことに興味を持っていたからね」と語るデル・ピエロだが、いまは全く異なる考えを持っている。
「アメリカで子どもたちにサッカーを教え始めようと思っている。3つのサッカークリニックで指導する予定だ」と指導者の道への関心について述べた。
ユベントス時代にリーグ優勝6回、チャンピオンズリーグ優勝1回など数々のタイトルを獲得し、イタリア代表では2006年にW杯を制している。2012年にユベントスを退団後はシドニーFCで3年間、現役最後はデリー・ディナモスFCで3ヶ月間プレーした。
クラブでは23年間で通算777試合出場316得点、代表では91試合出場27得点を記録している。
デル・ピエロはゴール前左45度からのシュートを得意としており、そのエリアは“デル・ピエロ・ゾーン”と呼ばれるようになった。また、大の親日家としても知られており、2012年7月に東日本大震災の被災地支援を目的に行われたチャリティマッチには自ら参加を申し出て、実際に来日している。
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