日本と引き分けに持ち込み喜びを見せるシンガポール代表【写真:Getty Images】
日本代表は16日、W杯アジア二次予選の初戦でシンガポール代表と0-0の引き分けで試合を終えた。当初はFIFAランク154位のシンガポールに対し、52位の日本は圧倒的有利という見方が強かったが、終わってみればスコアレスドロー。シンガポール相手にアップセットを許してしまった。
だが、アップセットを起こしたのはシンガポールだけではない。W杯二次予選では、“格下”とみられていたチームが次々と波乱を巻き起こしている。
173位トルクメニスタンはホームでアジア最高位の41位に位置するイランと引き分けに持ち込んだ。試合開始直後に先制点を許してしまったトルクメニスタンだったが、前半アディショナルタイムに同点に追いつき、そのまま試合を終えた。
最大の驚きは躍進を続ける174位のグアム代表だ。初戦のトルクメニスタン戦を1-0で勝利した人口16万人の小さな島は、続く141位インド戦にも2-1で勝利。人口12億5200万人で世界第2位の“大国”に勝利したことで、グループDに首位に躍り出た。
日本代表の次の相手は2連敗中の178位カンボジア代表だ。本来の実力を見れば日本が有利なことは間違いないが、シンガポールやグアムのように、「絶対に波乱がない」とは限らない。
悪い流れを断ち切るためにも、格下とはいえ日本はしっかり勝ちきることが必要となる。
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