原口元気【写真:Getty Images】
【日本 0-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】
原口元気の出番は71分に訪れた。柴崎岳と交代でピッチに入る。しかし、ポジションは練習でやってきたトップ下ではなく、ボランチだった。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の指示は「(ボールを)散らしながら、チャンスがあったらゴール前に入って行け」というものだった。
圧倒的にボールを支配していたが、何度かカウンターを受けていた。ボランチに入った原口にはリスク管理も求められた。その点においては忠実に遂行していた。
しかし、ボールを配給した後に自分も外を回って味方を追い越すなど、「バランスを崩してでもチャレンジした方が良かった」と悔やしさを浮かべる。
ぶっつけ本番のボランチ起用を「難しかった」と振り返った原口。持ち味を発揮し、チームを勝利に導くことはできなかった。
【了】