A代表クラスの実力を持つGKが3人そろう
そして何より【GK】が人目を引く。今季ケルンの堅守を支えたホルン、チャンピオンズリーグではアトレティコと死闘を演じたレバークーゼン所属のレノ、そしてユベントスを破ってCLを制覇したバルセロナ所属のテア・シュテーゲンである。
3人のGKについてルベッシュ監督は「多くの国だったらA代表で明らかにナンバーワンだろう」と言う。キッカー紙は「指揮官は全てのポジションにおいて選択にひと苦労する」と記しているが、それは特に【GK】のポジションに当てはまる。ルベッシュ監督は「このようなことはこれまで体験したことがない」と言う。
ルベッシュ監督の中では、誰かが負傷する可能性も踏まえて、3人の間に序列はないのだそうだ。競争をオープンにしたままで、初戦となる17日のセルビア戦の先発を決める。テア・シュテーゲンか、レノか。それともホルンか。そんな議論は「馬鹿げたことだ」と一蹴する。
「もちろん彼らはライバル同士だ。そして何が何でも親友である必要もない。だが彼らの関係は、戦友の、スポーツマンシップに則ったもので、フェアなものなんだ」
CLクラスの2人のGKとの競争となったホルンは、ドイツサッカー連盟によるインタビューで「他国のU-21のチームではありえない状況だね」と言う。それでもホルンは、「おそらく誰もが他の国だったらA代表に帯同しているだろう」3人のGKがいることで、「チームに良い化学反応をもたらせるよう取り計らうつもりだ」とルベッシュ監督が促す競争状態を前向きに捉えている。
【次ページ】「僕達は本当にリオに行きたい」