ドルトレヒトとのプロ契約を結んだDFファン・ウェルメスケルケン・際【写真:Getty Images】
遠く離れたオランダの地で、ひとりの日本人選手がプロ契約を結んだ。だが、他の日本人選手と比べれば、彼にとってオランダは「異国」ではないのかもしれない。
20歳のDFファン・ウェルメスケルケン・際(さい)は15日、自身のツイッターでFCドルトレヒトとプロ契約を締結したことを明かした。
際はオランダ人の父親と日本人の母親を持ち、オランダ南東部のマーストリヒトで生まれた。中学時代は日本の学校に通い、ヴァンフォーレ甲府U-18でもプレーしていた。
これまでは同クラブのU-21チームでプレーしていたが、エールディヴィジ第33節のトウェンテ戦でトップチームデビューを果たした。ドルトレヒトは0-3で敗れてしまったものの、「結果に関わらず、今日は素晴らしい1日でした。2年前にこのクラブに来て、やっとデビューできて嬉しかった」と語った際は、自らの価値を証明し、プロ契約を勝ち取った。
ドルトレヒトは今季のリーグ戦を最下位で終えたため来季は2部を戦うことになるが、VVVフェンロ時代の本田圭佑同様、オランダの2部リーグからのステップアップに期待したい。
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