「相手が世界一弱くても勝つための準備を」
長友佑都はシンガポールを警戒しつつも、日本代表が「みんなで守備をして、攻撃でもスピード感溢れる攻撃ができれば負けることはない」と語り、相手にとって隙のない守備から入って攻撃につなげる意識の大事さを強調していた。
そうした選手たちの意識はシンガポールに対して隙を作らないだけでなく、今後の全ての対戦につながっていくものでもある。「明日、W杯が始まる。W杯は1ヶ月やそこらでは準備できない。かなり前もって考えておかなければならない」と語るハリルホジッチ監督にとって、大事なのは単に二次予選を突破することではない。振り返れば3月のチュニジア戦、ウズベキスタン戦のメンバー発表でハリルホジッチ監督はこう言っていた。
「例えば世界で一番強いチーム、もしくは一番弱いチームと対戦するかもしれない。それでも勝つための準備をする。負けるための準備はしない。もしそうであれば私はここを辞める」
相手が格下と見られるチームであっても、最強と呼ばれるチームであっても、全力で研究し、準備をし、勝利を目指して立ち上がりから終わりまで隙の無い戦いをする。シンガポール戦はその哲学を示す最初の公式戦でもあるのだ。
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