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日本代表 9年前

「明日W杯は始まる」。ハリル監督の強い警戒心に込められた勝負への哲学

text by 河治良幸 photo by Getty Images

シンガポールを警戒する丹羽

「明日W杯は始まる」。ハリル監督の強い警戒心に込められた勝負への哲学
シンガポール代表への警戒を強める丹羽大輝【写真:Getty Images】

 2019年のアジアカップに出場することが大目標というシンガポールは6月11日にアウェーでカンボジアに4-0と勝利し、波に乗っている。しかし、「オープンな試合をしようと思うほど自分たちはクレイジーではない。ちゃんと考え、自分たちのサッカーを理解してプレーする必要がある」と気を引き締めており、日本に対しては手堅い守備からカウンターを狙うことになりそうだ。

 ハリルホジッチ監督はシンガポールについて「シンガポールは前線に足が速い選手がいて、カウンターで得点できる」と特徴を語り、またカンボジアが相手とはいえ厳しいアウェーの環境で4得点を決めたチームのクオリティを評価している。

[4-2-3-1]の1トップに張るアムリは典型的なポストプレーヤーというよりは、DFラインの裏を突いていくスピードスター系の選手だが、ちょうどハリルホジッチ監督が日本代表に求めている様な、1タッチのリターンからスペースに進出するプレーも得意とする。

 そのカンボジア戦で2得点を決めたサフワンというゲームメーカーの選手は親族の不幸のため帰国してしまったが、中盤のビルドアップで絶対的な存在となる選手を欠く分、狙いははっきりするかもしれない。また丹羽は左サイドバッのズルファフミが危険と見ている。

「けっこうキックの質がいい。FKもそうですし、流れの中でも警戒しようというのは監督も言っていました」

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