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日本代表 9年前

「明日W杯は始まる」。ハリル監督の強い警戒心に込められた勝負への哲学

text by 河治良幸 photo by Getty Images

ここ数日の代表戦ではいくつかのジャイアントキリングが

 ここ数日だけでも世界で多くのジャイアントキリングが起こった。またコパ・アメリカでブラジルはペルーを相手に、ロスタイムにネイアールのパスからドグラス・コスタが決めて何とか勝利をものにし、チーム力的にはジャイアントキリングとは言えないが、アルゼンチンが2-0とパラグアイをリードしながら、追加点を奪えないまま終盤に追い付かれるという試合展開もあった。

 コパ・アメリカ、女子W杯、EURO予選、アジア二次予選、国際親善試合など多くの代表戦が行われているのだがら、どこかしらで大なり小なり“番狂わせ”と呼べる結果は起こるものだろうが、言い換えればその当事者になるチームが存在するということだ。

 確かに終わって見れば大勝ということもあるかもしれないし、外から見れば“取り越し苦労だった”と言われるかもしれないが、そうした結果も立ち上がりから終わりまでしっかり集中して戦ってはじめて得られるものであって、余裕のプレーで圧勝できる相手などアジアにも存在しない。増してシンガポールはここ数年で最も成長している東南アジアでも屈指の実力国になりつつある。

 豊富な実績を持つドイツ人のシュタンゲ監督は「私たちは日本とはレベルが違うし、格下だとも思っている。でも、落ち着いて自分たちにできることをしっかりとやれば素晴らしい試合になる」と意気込みを語った。

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