マルク・バルトラ【写真:Getty Images】
バルセロナ所属のスペイン代表DFに各国から熱い視線が注がれている。14日のスペイン『スポルト』紙が報じている。
多くのクラブが注目するのは、24歳になったマルク・バルトラだ。その実力だけでなく、移籍金の安さも魅力のようだ。
そもそもバルトラを確実に獲得するには5000万ユーロ(約70億円)の違約金を満額で支払う必要がある。しかし、バルトラは今季リーグ戦14試合にしか出場できず、違約金が引き上がる契約条件を満たせなかった。
すると今度は1200万ユーロ(約17億円)ほどの金額を支払えば引き抜くことが可能になってしまうのだ。
そこで獲得に乗り出したのが元バルサのペップ・グアルディオラ監督率いるバイエルン・ミュンヘンや、マンチェスター・シティ、リバプール、トッテナムで、さらにはインテルやドルトムントまで関心を示しているという。
特にバイエルンのグアルディオラ監督は熱心で、今季不安定さが目立った守備陣の強化と、バルサから連れてきたチアゴ・アルカンタラのような覚醒を見込んでいると『スポルト』紙は伝えた。
継続的にスペイン代表から招集を受ける実力者にも関わらず、バルサでの立場は不安定なままだ。CBにはジェラール・ピケとハビエル・マスチェラーノがおり、3番手にジェレミー・マテューが控えている。来季はトーマス・ヴェルメーレンも本格的に復帰するため、一気に5番手以下へ落ちてしまう可能性もある。
安さと実力を兼ね備えて欧州中から移籍を持ちかけられるバルトラ。バルサは来年1月まで補強禁止処分を科されているため、抜けた選手の穴を埋めることはできない。
一方でアンドレウ・フォンタスやマルク・ムニエサのようにクラブを出てチャンスを掴んだCBがいるのも事実だ。バルトラが短期間でどのような決断を下すのか、注目が集まる。
【了】