バルセロナの“ティキタカ”とハンドボールのパスワークはテンポが似ている
動画サイトなどでハンドボールのパスワークとバルセロナのティキタカを交互に見てみてください。テンポが非常に似ていることに気がつくと思います。動画を探す場合にハンドボール側では、男子のフランス代表やクロアチア代表、クラブチームではバルセロナあたりがオススメです。
突っかけて横、突っかけて横というリズムとかボールタッチの時間などがよく似ています。
かつて僕がフットサルの講義を受けたときに、フットサルでは一人の選手がボールを離してからまたパスを受けるまでが30秒に一回のペースでゲームが進んでいると聞いたのですが、ハンドボールでは10秒に一回というペースでパス交換が行われています。
僕が思うに攻撃のスイッチが入った時のバルセロナもハンドボールと同じくらいのペースでパス交換が行われているのではないかと感じています。
だからバルセロナのようなサッカーを目標にしたいのであれば、パスを出してからまた受けるまでの時間を短くしていけばおのずとバルセロナのサッカーに近くなると思うんですけどね。
──いわゆるバルセロナのサッカーと言われるポゼッションサッカーを指向するチームは日本にも多いですが、そういったチームの多くがパスをつなぐことが目的になっているように思えます。ハンドボールにはそういった現象はないのですか?
ハンドボールで口うるさく言うのは“身体の向き”なんです。パスをつなぎたいからと言って、横パスするだけではディフェンスからすると恐くない…というのはサッカーも一緒ですよね?
ハンドボールでは身体をゴールに向けたままプレーするのは当然のことなのでパスをつなぐことが目的になる、ということはほとんどありません。
横パスするにしても必ず縦に突っかけ、シュートを狙う意識を見せてからの横パスなのでおのずとディフェンスはズレてきます。
あと、これは余談ですが、バルセロナにはハンドボールチームもあってハンドボールもかなり強いんですよ。