「監督がかなりの量を喋るので質問することがない」
ハビエル・アギーレ前監督も同じシステムを採用。当時の彼は「シャビ・アロンソ(バイエルン)が理想」と公言していたが、新指揮官の下でプレーするイメージは微妙に違うようだ。
「あそこまで下に落ちてビルドアップするのは、ハリルホジッチ監督はあまり好きではないと思う。どちらかというとフランクフルトでやっていたイメージですね。ディフェンスラインまで下がらずにやりたいと思います。
次の試合、どのような形でやるのか分かんないですけど、自分たちが攻撃する時間が長くなると思うので、できるだけ前に人数をかけるっていう意味では、中盤の形っていうのは変えるかもしれない。
監督はいろいろなフォーメーション、やり方を持っているので、自分たちがしっかりプレーできるようにやっていきたい」と長谷部自身も攻めの姿勢をつねに頭に入れながらプレーするという。
今回のシンガポール戦は3月に発足したハリルホジッチ体制最初の関門。代表合宿中は個人面談、ポジション別・全体ミーティングを繰り返し、意識改革を促している指揮官の意図をどこまでピッチ上で表現できるかを選手たちは試されている。
「ミーティングのやり方、内容自体はそんなに特別な感じはないですけど、3月シリーズの時は1時間やるときもあった。今回は長くて30分くらい。短い時間で何回かやっている。これほど回数を多くやる監督は初めてかなと思いますけど。ポジション別も夜は毎回やってますね。
3月から新たにプラスされたことは特にないけど、より細かくなった。練習をやってても、みんなかなり意識してるなと感じます。ミーティングの中で監督に質問したり、議論したりはそこまではないかな。
というのも、監督がかなりの量を喋るので質問することがないというか。監督はもう少し言ってきてほしいみたいですけど」と長谷部は苦笑いしつつも、指揮官のピッチ内外のアプローチがいかに緻密かを強調していた。