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「答えはまだ出ていない」。ブラジルの記憶を断ち切るために、岡崎が決意語る

text by 編集部 photo by Getty Images

「答えはまだ出ていない」。ブラジルの記憶を振り切るために、岡崎が決意語る
岡崎慎司【写真:Getty Images】

 日本代表は14日、2日後のシンガポール戦に向けて非公開練習を行った。

 エースストライカーとして絶対的な地位を築く岡崎慎司は、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下でさらなる進化を遂げようとしている。

「1トップで勝負するならボックス内でどれだけ仕事ができるかというのが求められている」とし、これまで意識してきた自分が犠牲になる動きを封印する必要があると語った。

 岡崎はこれまでサイドに流れて中央にスペースを作ったり、囮になるようなランニングで相手DFを引きつけたり、ストライカー以外にも周りを生かすプレーを多く見せてきた。

 だが、「僕の特徴は大きく動くことだと思っているんですけど、分かりやすく動くこと、それはあんまり監督には求められてない。それよりも小さく動いて量を増やすというか。

本当にペナルティエリアのボックス内でどれだけ質の高い動きができるか、質の高いボールタッチとか、質の高いシュートとか、そういうことを監督は自分に課している」と岡崎が語る通り、ハリルホジッチ監督はこれまで以上にゴール前で点を取ることに集中するよう求めている。

 自身の役割を自分の特徴を捨てて別の部分で勝負すると表現した岡崎は「FWはやっぱり中で勝負してこそだから、タイトな相手のマークをちょっとはがすとか、そういうテクニックが必要だと監督は言っていると思う。そういう意味ではまた違った引き出しを出せるようにしたい」と、新たな境地の開拓に意欲的だ。

 16日のシンガポール戦は、2018年のロシアW杯に向けた予選のスタートとなる。前回のW杯からまだ1年しか経っておらず、岡崎も「1年間ずっとそれを考えていたけど、答えはまだ出てない」と、惨敗の記憶を払しょくできていない。

 それでも「続けることが大事だと思うし、どれだけ厳しく自分たちが世界を見据えて戦えるかだと思うし、弱点から逃げずにやりながら、自分たちの特徴を勝つために加えていくっていうのが大事」と、岡崎なりに強い気持ちで未来を見据えている。

 そして、「ちょっとやそっとじゃ上にはいけないと思うけど、本当に勝つことにこだわって、次のワールドカップまでやっていきたい」と決意を語った。

【了】

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