ロマン・ヴァイデンフェラー【写真:Getty Images】
ドイツ代表は13日、EURO2016予選でジブラルタル代表と対戦し、アンドレ・シュールレのハットトリックなどで7-0の大勝を収めた。
この試合に先発出場したドルトムントのGKロマン・ヴァイデンフェラーは、今後ドイツ代表に招集されなくなると見られている。
2013年に初めてドイツ代表から招集を受けたヴァイデンフェラーは、現在まで通算5試合に出場している。昨年のブラジルW杯では出場機会がなかったものの、ベテランとしてチームを支えてドイツの優勝に貢献した。
しかし、34歳となったベテランは今季後半戦から所属クラブで出場機会が減っていた。負傷離脱中にオーストラリア代表のミッチェル・ランゲラクが正守護神として好プレーを披露し、ポジションを奪われてしまったのだ。
そして、今季終了とともにクラブハウスから荷物を運び出す写真が独『ビルト』紙に報じられ、移籍が濃厚とされている。ドルトムントのトーマス・トゥヘル新監督もヴァイデンフェラーに正GKのポジションを確約しておらず、チーム内での立ち位置は微妙だ。
ドイツ代表では、9月以降U-21代表への選出資格を失う23歳のマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンとベルント・レノが本格的にA代表のポジション争いに加わってくる。
将来的なチーム作りを考えた場合、若い選手により多くのチャンスを与えるのが一般的で、マヌエル・ノイアーやロン=ロベルト・ツィーラーといった中堅の実力者も揃っている。
『ビルト』紙によればヨアヒム・レーヴ監督は「我々には非常に優れた若手GKがいて、私は彼らをゆっくりとチームに馴染ませたい。だが、最終的にはパフォーマンスで決まる」と語り、ヴァイデンフェラーの今後について明言を避けている。
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