レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長【写真:Getty Images】
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は、今季無冠に終わったチームの失敗の責任は解任した元監督カルロ・アンチェロッティ氏と主将GKイケル・カシージャスにあると考えているようだ。スペイン『エル・コンフィデンシャル』が13日に伝えている。
同メディアによればペレスは、アンチェロッティ氏を追放する数日前にフロントと話し合った際、次のように主張していたようだ。
「今季の失敗の理由はイタリア人指揮官への信頼を失くしたからだけではなく、私が同意していなかった幾つかの判断を下したことにある。その内の一つは、カシージャスをレギュラーとしてずっと維持したことだ」
さらに同メディアは、スペイン国営TV局『TVE1』が伝えたカシージャスの退団報道は、ペレスによってリークされたガセネタであるとも伝えている。同会長はこの偽情報をもとに、昔から特にお気に入りというわけでもないスペイン代表守護神が会長に退団をお願いするように仕向けたいようだ。
しかしそのようになった場合、カシージャスは以前マドリーの伝説FWラウール・ゴンサレスが行なったように、交わしている契約の残りの給与を支払う様に要求する意向である。2017年まで契約を交わしているモストレス市(マドリッド州)出身のキーパーは年間700万ユーロ(約10億円)貰っているため、税込だとクラブにとっては約2800万ユーロ(約39億円)の出費となる。
また同紙によるとペレス会長は、高額年俸を求めているDFセルヒオ・ラモスからも解放されたいと考えていると言う。しかし同会長の知人は、もし本音を打ち明けた場合サポーターから大きな反発を買う可能性が多いため、止めた方が良いと助言しているようだ。
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