宇佐美貴史【写真:Getty Images】
日本代表は13日、W杯アジア2次予選のシンガポール戦に向けて練習を行った。
11日に代表初先発を飾った宇佐美貴史は、そのイラク戦を「局面局面ですごくいいコンビネーション、いい動きだった」と振り返り、周囲とのコンビネーションに手ごたえを感じている。
中でも2列目を形成する香川真司や本田圭佑との連携は徐々に高まっており、「真司君は左でも出来ますし、僕も真ん中はできますし、圭佑くんも真ん中も左もできるので、基本的にはポジションは決まっていますけど、戻りきれない時にそのまま流動的にやることも間違いなくできる」と自信をのぞかせた。
そのうえで自身に求められるプレーについて「僕が入ったことでよりシンジくんや圭佑くんがよりコンビネーションを出しやすいようなプレーをもっとしていかないといけない」、「後ろを固められたら個ではがしていくプレーがホントに必要になると思いますし、ボールを回すとか、キープするとか、そういうボール保持が大前提にある中で、試合に出れば僕の持ち味は相手をはがしていくプレー」と明確なビジョンを語った。
シンガポール戦に向けて気合十分の宇佐美は、「ただただ尊敬して見てる」と語る通り、なでしこジャパンのプレーにも刺激を受けている。
特に年齢もポジションも同じで、ドイツでプレーしたクラブも全く同じ(ホッフェンハイムとバイエルン・ミュンヘン)である岩渕真奈に期待しているようだ。宇佐美は「まだ彼女の出番じゃないでしょうから。ここから相手がきつくなってきた時に」と負傷に苦しむ岩渕にエールを送った。
岡崎慎司からもアドバイスを受け、香川や本田のプレー、そして戦友・岩渕からも刺激を受けて最高のモチベーションを得た宇佐美は「やっぱりゴールを取りたいなっていうのはあるので、チームの攻撃がスムーズに進むようにとか、セットプレーになるようなプレーを意識しながら後ろから絡んでいくプレーができればいい」と16日に向けて闘志を燃やした。
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