なでしこジャパンは2連勝で決勝トーナメント進出決定【写真:Getty Images】
【カメルーン 1-2 日本 女子W杯グループステージ第2戦】
なでしこジャパンは現地時間12日、カナダ女子W杯グループステージ第2戦でカメルーンと対戦した。
前節スイス戦からスタメンを大きく入れ替えた日本は、GKに海堀が今大会初先発。近賀や鮫島、川澄といった歴戦の勇士がスタメンに名を連ね、骨折で離脱が決まった安藤の代わりに菅澤が先発出場を果たした。
日本は開始早々の6分、早い段階で右サイドを制圧した川澄が低く速いクロスを上げると、ファーサイドに走りこんだ鮫島が押し込んで、理想的な時間帯に先制点を手にする。
さらに17分、セットプレーから左サイドに開いた宮間がふわりとしたクロスを上げ、ファーサイドでフリーになった菅澤が得意のヘディングを叩き込み、追加点をゲット。鮫島と菅澤にとってのW杯初ゴールで試合の主導権を掌握した。
2点を失ったカメルーンは前線の身体能力を生かしたカウンターで日本ゴールに迫るが、シュート精度を欠いて少ないチャンスを生かせない。
日本も細かいパス回しで相手のプレッシャーを剥がしながら攻めるが、無駄なパスミスが多く、相手陣内で詰まる場面が増えてシュートまで持ち込めない時間が続いた。
雑さがゆえに間延びした相手を崩しきれず、前半は日本の2点リードで折り返した。
後半、選手交代をしなかった日本は選手の並びを入れ替えて空気を入れ替える。左サイドMFだった鮫島を一列下げ、左SBの宇津木がボランチへ。さらにボランチの宮間が左サイドへポジションを移した。
55分、今度は右サイドで選手交代。佐々木監督は川澄を下げて大野を投入し、攻撃のリズムに変化を与える。
その後もカメルーンを崩せないもどかしい展開が続く中、日本は64分に阪口に代えて澤を投入する。
71分、不用意なクリアミスからカメルーンにゴール前で波状攻撃を展開され、あわや失点という場面を迎える。しかし、ここは日本の体を張った守備が踏ん張り、なんとかしのいだ。
積極的に前へ出るカメルーンに対し、なかなかシュートを打てない日本。組み立てでミスが多く、相手の脅威になるような攻撃を見せられない。
終盤にかけてカメルーンが圧力を強め、日本は押し込まれる。すると90分、カウンターからエンガナムイのパスに抜け出したヌシューが海堀の守るゴールを陥れ、1点差に迫る。だが、日本も4分のアディショナルタイムを耐え抜き、何とか勝利をもぎ取った。
同組のもう1試合はスイスが10-1でエクアドルを破ったため、日本が勝ち点6でグループ首位に立った。グループステージ最終節は勝ち点3で並ぶスイスとカメルーンの直接対決が組まれているため、今日の結果により日本の2位以上が確定。連覇に向けて決勝トーナメント進出が決まった。
【得点者】
6分 0-1 鮫島彩(日本)
17分 0-2 菅澤優衣香(日本)
90分 1-2 ヌシュー(カメルーン)
【了】