現地時間の12日に行なわれたEURO2016予選クロアチア対イタリアの一戦で、ピッチに信じられない模様が浮かび上がった。イタリアTV局『スカイ・スポーツ』を含む各国メディアが一斉に報じた。
ピッチ上に確認されたのはナチス・ドイツを象徴する「卍」マークだ。サッカーにおいて政治的主張をピッチ内に持ち込むことは一番のタブーであり、試合後ピッチを移した映像は瞬く間にSNSを駆け巡った。
この事件を受けてクロアチアサッカー協会は「我々は全ての観客、イタリアからのゲスト、そして選手たちに謝罪する」と発表している。
「試合の24時間から48時間前に描かれたものだと思われます。試合直前に発覚したことで、我々は介入することができませんでした。ハーフタイムにできる限りマークを消すように努力しました」
「今回起きた事件はクロアチアサッカー界だけの恥ではありません。我々全ての人々にとっての事件です」
イタリアサッカー協会は既に欧州サッカー連盟(UEFA)に対して抗議を表明しており、クロアチアには何らかの制裁が下ることは確実だとみられている。
クロアチアは昨年のイタリア戦でもファンが暴徒化しており、試合中断に追い込んだ。また、今年3月に行なわれたノルウェー戦では人種差別的行為があったとして、今回のイタリア戦が無観客試合となっていたばかりだった。
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