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日本代表 9年前

輝き放った柴崎と宇佐美。代表に欠けていた“2つのピース”を埋めた、若き才能の創造性

日本代表は11日、親善試合でイラク代表と対戦し、4-0で勝利を収めた。この試合、輝きを放ったのは宇佐美貴史と柴崎岳だ。2人の若き才能は、日本代表に欠けていた2つの重要なピースとなるとなるかもしれない。

text by 河治良幸 photo by Getty Images

得点を生んだ柴崎と宇佐美のコンビネーション

輝き放った柴崎と宇佐美。代表に欠けていた“2つのピース”を埋めた、若き才能の創造性
宇佐美貴史(左)と柴崎岳(右)【写真:Getty Images】

「1タッチでいい流れがあったので、全体がいいプレーをしていたと思いますし、宇佐美の持ち味を非常によく発揮されて得点になった」

 そう振り返ったのは岡崎が決めた3点目の起点を作った柴崎だ。ロングボールを長谷部が前方にクリアし、DFのイスマイルが折り返してきたボールを再び長谷部が再びヘディングで落とすと、そこから柴崎、本田、香川と素早くつなぎ、柴崎が左足の1タッチでスペースに動き出す宇佐美へ通した。

「岳がちょっと前にスピードに乗せる様なボールを出してくれた」と語る宇佐美はそのまま鋭くドリブルでバイタルエリアに進出すると、左横で並走する岡崎にパスを出し、岡崎のゴールをアシストした。

 このプレーにいたるところで宇佐美は「さらにぐっと入ってキーパーと1対1のところまで行ってパスというのもあったかなと思う。キーパーと1対1になって岡ちゃんに出すか、あそこで岡ちゃんに出すかを悩んでいた。まあどっちにしろ、フィニッシュまで行けましたけど」とその時のイメージを語った。

 このシーンの前には日本にとって最大のピンチとなったイスマイルの突破を長谷部がペナルティエリア内で何とか止めた直後で、水を取る間にハリルホジッチ監督が本田圭佑と酒井宏樹にサイドの守備を細かく指示した直後の時間帯であり、日本にとっては勝負を決める大きな得点になった。

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