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代表 9年前

アメリカのドイツ撃破は金星なのか? 冷静な両指揮官、テストに徹した世界王者

text by 本田千尋 photo by Getty Images

あくまで冷静なレーブ監督とクリンスマン監督

アメリカのドイツ撃破は金星なのか? 冷静な両指揮官、テストに徹した世界王者
マリオ・ゲッツェ【写真:Getty Images】

 アメリカ代表にとって、世界王者に対する勝利は金星なのだろうか。ドイツ代表は敗北を冷静に受け止めている。

 ゲッツェが「好ましくないものだった」と振り返るように、決して満足している訳ではないが、シュバインシュタイガーは「リスムを取り戻すことを促すために今夜の試合は重要だった」と述べて、「コンディションの状態」について言及した。クラブで練習を続けたヘアマンを別として、ほとんどの選手は休暇から合流して2日しか経っていない。

 レーブは「何人かの選手達はゴールを決めようとする衝動に欠けている」と批判しながらも、「全体的な状況を振り返れば、この敗北は我々を打ち捨てるものではなく、極めて容易に克服するだろう」と口にした。

 クリンスマンは「我々にとって良い終わり方の面白いゲームだった」と、勝利を冷静に受け止めている。試合後の「ロッカールームで選手達は本当にハッピーだった」と、もちろん嬉しくない訳ではない。しかし「この成功はアメリカ・サッカーにより多くの注目を集めるだろう」と、クリンスマンは視座を広く保っている。

 テストマッチは、あくまでテストマッチなのだ。そしてドイツ代表は13日の欧州選手権予選グループDのジブラルタル代表戦に向かう。

「勝ち点3を拾うことが明らかに重要だ。ジブラルタルを見くびるようなことはしない」

 主将のシュバインシュタイガーは、必勝を期した。

【了】

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