キーワードは「競争」
ハリルホジッチ監督は「2015年の試合にすべて勝つ」と言っている。2次予選の相手をみるかぎり、それも驚くにはあたらない。
日本が2次予選の相手に負けるとすれば、油断かよほどの不運である。しかし、油断禁物といっても相手と力の差があればどうしてもプレーは緩くなりがちだ。それを防ぐにはチーム内に「敵」を作るしかない。
敵は言い過ぎかもしれないが、ポジション争いの競争力を上げることが重要だ。
幸か不幸か、本田と香川が以前ほど絶対的な存在ではなくなりつつある。チームの頭脳だった遠藤もいない。チーム内競争を激化させるには都合のいい状況になっている。
最大の課題はマッチメークだ。現在の日本が年内を全勝で終われるようなマッチメークでは大した強化にならない。おそらく監督の構想にあるだろう堅守速攻型のセットを磨く機会もない。チーム内だけでなく、対戦相手との競争のレベルを上げなくてはならない。
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