日本代表のFW本田【写真:Getty Images】
日本代表は11日、キリンチャレンジカップでイラク代表と対戦し、4-0で勝利を収めた。
1月のアジアカップでベスト4に進出したイラクが相手だったが、日本は6万人を超えるサポーターの前で華々しいゴールショーを披露。この日も右ウイングとして先発出場したFW本田圭佑は「今日は難しいゲームを予想していました。幕張の合宿で2部練習を行い、準備がしっかりできたことでコンディションを整えられました。また、開始5分で得点できたことも残り時間を戦う上で非常に良いアドバンテージになりました」と、自身の先制ゴールを含む4得点の大勝に満足げな表情を見せた。
ハリルホジッチ体制以前の日本はポジションをキープしながらチャンスを待つことも多かったが、この日のチームは前半から敵陣でハイプレスを仕掛け、随所に攻撃的なプレーを見せた。「監督からは常に最初からアグレッシブに行くよう言われています。彼は得点を奪った後もプレーを止めずに続けることを望んでいます」と、本田は指揮官の意図を説明し、「我々は常に強い相手を想定しています。アジアの国が相手でも進歩していかなければなりません」と、より高いレベルを見据えて試合に臨んでいることを強調した。
16日から始まるワールドカップ・ロシア大会のアジア2次予選では、シンガポール、カンボジア、アフガニスタン、シリアなど、FIFAランキングでは格下の相手と対戦する。本田は自身3度目となるW杯出場に向け、「簡単な試合ではありませんが、もちろん勝利しなければなりません。我々はトライしていくし、目標をもちながらやっています」とコメントした。
イラクに勝利したハリルジャパンは、3月のチュニジアとウズベキスタンの試合を含め、11得点1失点と抜群の成績で3連勝を達成。一時はブラジルW杯の無残な敗退によって代表チームの低迷が危ぶまれたが、強いメンタルを植え付けたいと考える指揮官の下で日本は再びエネルギーを取り戻しつつある。「監督は我々のマインドを変える必要があると考えています。勝ち続けたいのであれば、ポジティブなメンタリティーを身につけなければなりません」と語る本田は「(W杯のダメージは)無意識なものです。負けたからといって傷ついてはいません。我々は常に前向きに考えています」と、新たなスタートに気を引き締めていた。
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