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日本代表 9年前

「背番号11=宇佐美」代表初先発有力。カズを超越する存在へ、新たな伝説の第一歩

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「勝負すべき場所でしっかり待つことと引き出すことをやっていきたい」

 宇佐美がスタメンに名を連ねれば、国際Aマッチデビューを飾った3月のチュニジア戦(大分)から3試合目で初となる。

「最後まで何が起きるか分からない。でもスタート(スタメン)にこだわらない選手はいないと思います。出たら100%でできるようにしたい。自分にしかできないこと、自分のよさを生かすことを意識したいと思います。

 仮に短い時間でもインパクトを出し続けることができれば、それがスタートにつながるとは思います。スタートでなくても代表の中で必要不可欠な存在にはなれると思ってたんで、やっぱり重要なのは出た時のインパクトですよね。

 スタートにせよ、途中からにせよ、出た時に自分自身、チームもそうですし、相手に与えていけるインパクトっていうのは大事にしようと思っています」と宇佐美は相手に絶えず脅威を与えるような仕事を虎視眈々と狙っていくつもりだ。

 その一番の早道がゴールという結果。それは今季J1得点ランキングトップに立つ本人が誰よりもよく分かっていることだ。ガンバ大阪では、遠藤保仁や今野泰幸といった名パッサーが宇佐美に点を取らせるようなお膳立てを確実にしてくれるが、代表ではまだそこまでの連携を構築しきれていない。

 それでも本人は「試合の中でやっていけば合うと思う。やりながら絶対に合わせることはできる」と確固たる自信をのぞかせる。

「(自分がボールを)引き出す動きが大事ですね。作りの部分にはあまり参加せずに、いい意味で待ってれば、ボールは出てくると思います。自分としては、パス回しに参加することも意識しますけど、勝負すべき場所でしっかり待つことと引き出すことをやっていきたい。

 いいパス回しの流れが逆側でできる中で、こっちに来た時に仕留めるってイメージを持ってます。僕の側からもチャンスを作っていかないといけないですけど、そういう流れはより多くなるのかな」と宇佐美は本田や香川、柴崎らがゲームメークしたタイミングを見逃さずに、一気にゴール前へ突き進むという。

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