実績ある面々とともに主力組に入った宇佐美
1日から欧州組だけで体力強化を行い、8日からは国内組も合流して6月2連戦(11日=イラク戦、16日=シンガポール戦)を視野に入れ、横浜市内で調整を続けてきた日本代表。これまで以上に時間をかけて入念な準備を行ってきた彼らが11日、いよいよ最初のイラク戦に挑むことになる。
試合前日の公式会見でヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「我々はかなり高い目標を設定しました。2015年は1つも負けない。美しい年にしたい。できるだけ沢山の試合に勝ちたいと思っています」と声高らかに宣言。
1月のアジアカップ(オーストラリア)4位の強豪・イラクを確実に叩き、就任から3連勝と勢いに乗って、2018年ロシアW杯への一歩を力強く踏み出す構えだ。
その指揮官の闘争心は前日練習にもしっかりと出ていた。毎日恒例の青空ミーティングの後、選手たちはランニング、短い距離のダッシュ、2グループに分かれてボール2個を使った素早いパス回しなどを小気味よくこなしていく。そしてこの日最大のポイントだったハーフコートでの11対11でも、選手たちはアグレッシブにゴールを奪いに行く姿勢を前面に押し出した。
このゲームで主力組と目される側に入ったのは、GK川島永嗣(リエージュ)、DF(右から)酒井宏樹(ハノーファー)、吉田麻也(サウサンプトン)、槙野智章(浦和)、長友佑都(インテル)、ボランチ・柴崎岳(鹿島)、長谷部誠(フランクフルト)、右FW本田圭佑(ミラン)、左FW宇佐美貴史(G大阪)、トップ下・香川真司(ドルトムント)、1トップ・岡崎慎司(マインツ)。
必ずしもこのメンバーが先発とは限らないが、2014年ブラジルW杯メンバー8人と実績ある面々が揃っているところを見るとイラク戦にふさわしい陣容だ。