日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は10日、翌日に行われる親善試合イラク戦の前日会見に出席した。
来日して3ヶ月、イラク戦で3試合目の指揮となるが、既に多くのJリーグの試合を視察しているハリルホジッチ監督。日本サッカーの印象について、次のように話している。
「能力は改めてあると思った。しかし、他のことも向上させなければならない。特に戦術面、フィジカル、メンタル面。このチームには強豪国に少しコンプレックスがある。我々はしっかりオーガナイズして自信を持てばどのチームにも勝てると思っている」
また、選手とのコミュニケーションについては「彼らとディスカッションをした。昨日は多くの選手が目を見てくれた。しかし、フィードバックが多く来ているわけではない。私はよく選手の目を見る。目が返事をしてくれる」と“ハリル節”で語っている。
ボスニア・ヘルツェゴビナ人の指揮官は、日本がブラジルW杯、そしてアジア杯での結果に自信を失っていると感じているようだ。
「何人かの選手はまだ疑問を抱いている。W杯、アジア杯の失望がまだ残っている。すぐには忘れられないのだろう。W杯ベスト8に到達するために、個人でも組織でも多くのことを話さないといけない。これをやりなさいということはたくさんある。そのために選手との時間をもっと増やして準備していきたい。1週間だけでは劇的には変えられない」
初陣となった3月の親善試合は、「何日かのトレーニングの後、ディフェンスのアグレッシブさやプレッシャー、攻撃面は、みなさんが以前と比較してどう見たかわからないが、かなり良かった。彼らを勇気づけてもう1度これをやらなければならない」と評価した。
日本代表にとって、16日の二次予選シンガポール戦とその前哨戦となるイラク戦はロシアW杯に向けた第一歩だ。
「シンガポール戦は第1段階だ。第2段階がさらにあり、W杯を決めるとなるとより強い世界有数のチームと対戦しなければならない。W杯は明日から始まると思っている。イラクと良い準備して、シンガポール戦に臨む」と話すように、指揮官の目はすでに3年後のW杯を見つめている。
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