「自分たちがそういうルールを歴史とともに築いていけばいい」
しかしながら、つねに自己判断しながら一歩一歩進んできた大人のフットボーラーにしてみれば、監督が決めたやり方に合わせるのでなく、自分たちでルールを築いていくべきだという考えも一方にはあるようだ。
「何が正解かはちょっと分かんないですけどね。イタリアと比べるのが正解だとも思わないし。ただ、イタリアなんかは、ホントにある程度の歴史があって、ルールがあって、試合後だって喋らない選手が多いし。負けたら9割9分話さないからね(苦笑)。
そんなのも正解とは言わないけど…。だから日本も誰かが規制するんじゃなくて、自分たちがそういうルールを歴史とともに築いていけばいいとは思うんですけどね。
僕なんか勝手にみなさんに自分のルールを突きつけるし、話す時は話してるんで、それでやり取りが完結してるわけですから、それはそれで全体的にそういうのももいいのかなと思いますけど。
ただ、今回の件に関しては監督の判断でこれは決まりましたんで、とりあえずこれで進めていければいいと思います。(チームにとって)いい影響になればいいですけどね」と、本田は全ての物事をポジティブに捉え、自らの糧にして、結果を出すことにこだわっていくという。
イラク戦で彼がやるべきことはチームを勝利に導く得点を奪うこと。ボスニア・ヘルツェゴビナ人新指揮官の戦術理解を深め、チーム完成度を高めること。それがリーダーの1人としての責務だ。
【了】