「僕みたいにね、判断を自己責任でやれる人ばかりじゃないから」
その本田が2015年に入って公式戦で挙げたゴールはアジアカップの3点のみ。代表親善試合のチュニジア戦(3月=大分)を入れても4点で、ACミランでは昨年10月19日のヴェローナ戦からゴールなしでシーズンを終えることになった。2015年の現状を本人も満足していないはず。今回の6月シリーズで来季に弾みをつけたいと考えているだろう。
「沢山点を取れればいいって問題じゃないけど、そういうものにはトライしていきたい。基本的にトライするのは個人のところ(フィニッシュ)と、周りからのアシストをもらえるポジションに自分がいるっていう両方。それを両方求めていけたらなと思います。
(FKの得点が少ない)その責任は感じてますし、特に大舞台ではセットプレーの得点は非常に重要。今回の2試合でセットプレーの重要性というのは当てはまるとは思えないですけど、でもこういうところからの積み重ねではあると思うので、もちろんこだわってやっていきたいです」と本田はクラブレベルでは昨年10月4日のキエーボ戦以外、代表では2013年8月14日のウルグアイ戦(宮城)以来の直接FK弾に強い意欲を示している。
この6月シリーズからハリルホジッチ監督が練習時のミックスゾーン取材制限を加え、1試合までに全員が1回ずつ通る方式へと改められたことで、本田は試合2日前から質問回避というこれまでのパターンを改め、2日前の同日にきちんと質問に答えた。
「僕みたいにね、しっかりとその判断を自己責任でやれる人ばかりじゃないから、監督は全員のバランスを考えた上でのこういったメディア対応の決断だと思うので、当然ながらそれに合わせないといけないし。試合のアプローチは変わりますけど、監督の決断を利用して、影響をポジティブに捉えています。
今までのある程度の決まりみたいなものはありますけど、自分はそこまでゲンみたいなのを担ぐ方ではないんで」と彼もハリルホジッチ流に合わせたことを打ち明けた。