ユルゲン・クロップ氏【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムント前監督、ユルゲン・クロップ氏の代理人を務めるマーク・コジッケ氏が、クロップ氏の現在の状況について語った。
2008年にドルトムントの指揮官に就任したクロップ氏は、在籍7シーズンで2度のブンデスリーガとDFBポカール制覇を経験。また、2012-13シーズンの欧州チャンピオンズリーグでは決勝進出を果たし、ハイプレスからのショートカウンターを武器とする攻撃的なスタイルは世界中のフットボールファンを魅了した。来季以降は休養に入ることを宣言しているものの、欧州各国のビッグクラブが狙っているという噂が後を絶たない。
独メディア『SPOX』のインタビューに答えたコジッケ氏は、クロップ氏に将来について、「プレミアリーグは非常にエキサイティングだ。トップ4以外にも素晴らしいクラブが大勢ある。ただ、ドイツでは監督とスポーツディレクターの管轄が分かれており(イングランドでは監督が兼任するのが主流)、我々もその方が良いと考えている。ユルゲンは選手の代理人と話すことや、移籍の交渉に関わることを好まない。どちらがやりやすいかは慎重に判断する必要がある」とコメント。
続けて、「(次の行き先は)挑戦の度合いによる。ユルゲンは財政面で有利なクラブに行く道もあったが、それでもドルトムントを選んだ。彼には物事を発展させる素晴らしい力が備わっている。スタジアムを訪れたときに特別な何かを感じとることができれば、それは彼にとってビッグクラブで3冠を目指すことよりも魅力的に映るんだ」と、母国クラブや金満クラブ以外の選択肢も視野に入れていることを話した。
また、現在の交渉状況については「ユルゲンはどのクラブとも話はしていないが、私は他のクラブとコンタクトをとっている。だが、金銭的なことよりも、クラブの目標や計画についての話だ。ユルゲンは5月31日にDFBポカール決勝を終えたばかりで、すぐに新しいクラブのために情熱を傾けられない。彼はドルトムントに7年間おり、その前はマインツで18年間も休みなしで働き続けた。今はただ家族と一緒に過ごしたいと思っている」と、今夏の電撃就任の可能性を否定した。
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