日本代表は9日、目前に迫った2連戦に向けてトレーニングを行った。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の意向で、今回の合宿から練習後の取材に応じる選手の数が制限されることとなった。この規制について本田圭佑が口を開き、自らの見解を述べている。
「僕みたいにね、しっかりとその判断を自己責任でやれる人ばかりじゃないから、監督はやはり全員のバランスを考えたうえでのこういったメディア対応の決断だと思うので、当然ながら、それに合わせないといけない」と語り、受け入れる姿勢を示した本田。
元々毎日メディアの取材に応じる選手ではないが、この件について「何が正解かはわからない」とし、「イタリアと比べるのが正解だとも思わない。ただイタリアはね、ある程度の歴史があってルールがあって、試合後だって喋らない選手が多い。負けたら9割9分話さないからね」と、その国の文化に合わせた対応が必要だと説いた。
さらに本田は「日本も別に誰かが規制するんじゃなくて、自分たちがそういうルールを歴史とともに築いていけばいいとは思う」と、日本の未成熟なサッカー文化の成長も促している。
一方で、今回の規制を設けたハリルホジッチ監督との関係はすこぶる良好のようだ。「ピッチ外でも常々サッカーのことを考えているでしょうし、それに選手が監督の姿勢に感化されてついていくっていうのは、勝利への一番の近道」と、新たなスタイルへの手ごたえを口にした。
親善試合のイラク戦は2日後だ。ロシアW杯アジア地区2次予選につながる重要な一戦で、本田も「勝者のメンタリティを身に着けるのは、やはり口で言うほど簡単なことではない。日ごろの積み重ねがそうさせるんだと思うんで、辛抱強く1つ1つ、とりあえず今はイラク戦の勝利に向けてもう一度気を引き締めたい」と必勝を誓った。
【了】